[9] の地点で撮影されていた「足跡」
女児不明が発覚した翌々日の2019年09月23日、ボランティアで捜索に参加していた
水平リーベ氏が 地点 [9] の位置
(
国土地理院地図)で
靴跡らしきものを見つけ撮影した。
林道から足跡までの当時の状況
水平リーベ氏は以下のように
説明している。
以下、引用(「注」は筆者によるもの)
キャンプ場から椿沢沿いに登山道?みたいな道(注: いわゆる椿林道)があって、
ずっと上がっていくといきなり行き止まりになっています(注: 椿林道終点)。
そこから強引にいくならば、崖登って尾根沿いにいくor沢沿いにいくの二択で、我々は沢沿いに行きました。
あしあとは、そこから150m〜200mくらい登ったとこの椿沢の支流??みたいなとこの近くにいくつかありました。
椿林道終点から椿沢を180mくらい遡行し、小さい枯れ沢を70mくらい登ったあたりだそうだ(左の地図を参照)。距離は250m、標高差は50m。
足跡の大きさは
メジャー等で測ったわけではないので、見た目の印象のようだ。
子供の靴のサイズに見えたことは間違いないようだ。
ネット上では、これは女児の靴跡ではないかと検証が行われていた。
詳細に観察すると、画像の左部分にも小石が土に埋もれた踏跡らしきものが見える。下の画像は、
中央の枝を画像処理で消去したものある。
すると一つの大きな踏み跡が現れた。
追記
ボランティアとして参加していた某教授が椿沢上流部で見つけた「
足跡」についてネット上で言及されているが、
これは
大人の靴跡(二人分)だそうだ。
教授は8月25日から捜索に参加していたので、たぶん、その前に入山した他の捜索ボランティアの靴跡だろう。
よって水平リーベ氏が撮影した「足跡」とは無関係と思われる。
これは女児の靴跡なのか?
今となっては解明しようがないものの、自分の主観的な見解だが、30%くらいは可能性はあるかも。
結局、これが何か分からないし、何が正解かも不明である。今後、よほど確かな物的な証拠が現れない限り、誰にもわからないだろう。
なお、同氏のコメントによると、足跡は10個くらいあったそうで、写真はこれしか撮影していないらしい。ただし、
「我々は」といってることから、同行者はいたようだ。
残念なのは、ボランティア本部設置が9月25日であり、捜索で重要と思われる22日~24日は、
ボランティアが組織化され、連絡方法が確立されることなく、各自がバラバラに捜索していたということ。
当日と靴跡発見日と台風17号
当日は曇りのち小雨といった天候だったが、翌22日は
台風17号の影響で、かなりの降雨があった模様。
場所の地質や位置によって一概には言えないが、この「足跡」は22日の台風による降雨時か、
その後に付けられたと考えるのが合理的とも思える。
注) 山梨県内でも大きな被害が出た、翌10月の台風19号とは別。
1mくらいの木の枝が刺さっていた謎
上記のコメント中で、最後の足跡の横に1mくらいの木の枝が「人工的に」刺さっていたらしい(右のニュース画像を参照)。
とても不思議な状況だと思うが、あえて考えると、2つの可能性がある。
- これが女児の「足跡」だとすれば
水平リーベ氏より前に「足跡」を発見した人が目印に枝を刺した
女児が刺した可能性は限りなく低い
- これが女児の「足跡」でなければ
先行者が獣の足跡と思い、注意喚起のために枝を指した
ニュース映像と白い布
ニュースについて、
もう一つの疑問は、この水平リーベ氏が撮影したとされる360°カメラによる映像は、いつ撮影されたのか?
テレビ映像には「12日撮影」とあるが、今年の5月12日に撮影されたものか?
警察の現場検証に同行したとき?
足跡発見時から3年近くもの間、枝が地面に立ち続けていたのも不自然なので、
この枝は自身の撮影のため、または警察による現場再現のために刺したと考えるの妥当であろう。
また、刺された木の枝に布(軍手?)らしきものが付けられているが、これは水平リーベ氏または警察が撮影で目立ちやすいように目印として枝に付けたのか?
「足跡」が今後の捜査に与える影響
結論から言うと、警察はこの足跡をほとんど重視していないと思われる。
その理由は
- スケール(縮尺)も不明な1枚の写真しかないこと
- 警察の現場検証時に水平リーベ氏による写真撮影とその公開を許してること